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日本の街を歩く視覚障害者達

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2015年2月日本でどこにでも見られる風景です。

全てフィクションです。


全盲男性が病院に行く様子

小さな病院

佐藤たくやサン(36歳・男性)は田舎から離れ、一人暮らしをしています。

今日は風邪を引いて近くの内科クリニックに通うことにしました。

普段はほとんど病気になることのない彼は、音声パソコンで地域の病院の情報を調べています。

何件か近くに内科クリニックがあることが分かりました。

スマフォの視覚障害者向けナビアプリで自宅からの方角と距離を調べています。

あいにく近くの知り合いは仕事をしている人たちばかりなので一人で行ってみることにしました。

あらかじめ今日は病院が開いている日だと分かっていたので、始まる時間に間に合うように家を出ます。

家の前の通りに出て、ナビアプリで目的の病院の大まかな方角と距離を確認しています。

杖の感覚とナビアプリの音声案内を頼りに目的の病院の近くまで来ました。

近所には目印になるような音や匂いがありません。

車が時々通るのをやり過ごしながら、近づいてきた自転車の音に向かって声をかけました。

「すみません、お聞きしたいんですけど」

でも気がつかなかったみたいですね。通り過ぎてしまいました。

改めて、ナビアプリで現在地を確認してみました。

でもやっぱり近くまで来ていることが確認できました。

いろいろ考えましたが、なにやら思いついたようです。

電話をかけています。

「もしもし、ふれあい案内でお願いします。橋本クリニックの電話番号を教えてください。はい、ありがとうございます。」

今度は病院に電話をかけているようです。

すみません、佐藤と申します。そちらに伺いたいんですけど、目が見えなくて、近くに来ているはずなんですけどもしお願いできましたら外の様子を見ていただいて、白状をついている30ぐらいの男を見つけたら声をかけていただけませんか?すみません。お願いします。

しばらく待っていると、それほど遠くないクリニックの受付の女性が彼に声をかけてくれました。

男性が受付の女性にエスコートされてクリニックに入っていきました。